TLPロシア語

私たちは、大学の教養教育におけるロシア語のトライリンガル・プログラム(TLP)を、次のような観点から重視しています。第一に、日本とも、アメリカを代表とする欧米とも異なる第三の場から世界を観る構えが必要であることから、第二に、中国、韓国朝鮮と並んで、ロシアが良好な関係をとるべき隣国であることから、第三に、文学・音楽・美術といった文化的遺産のみならず宇宙工学や物理学などの自然科学においてもロシアから学ぶべきことがまだ多く存在することから、です。英語力だけでなく、高度なロシア語能力とともに、多層的に世界を把握する、真にグローバルな知的精神を育成したいと考えています。

クレムリンの眺望 ©Минеева Ю.

TLPロシア語を選択すると、1年次のSセメスターでは、共通教材を用いた授業を2コマ、TLP生に特化したインテンシヴ授業を2コマ、そしてTLP生用の演習(理科生は必修ではありませんが、履修することを強く薦めます)を履修することになります。Aセメスターでは、共通教材による授業が1コマになりますが、総合科目のインテンシヴと演習はSセメスターと同様です。ネイティブ・スピーカーの先生による授業が数多く展開されますので、文法や語彙の力のみならず、高度な口頭コミュニケーション能力を身につけることができます。

関心を広く持ち、多くのことを見てみようとする意欲ある学生がTLPロシア語を選択することをお待ちしています。

カリキュラム表

2016年度以降の入学生TLPロシア語の取得すべき単位数(※1)

1年 2年
科目の種類 Sセメスター Aセメスター Sセメスター
基礎科目 一列・二列 4 2
総合科目 演習 (TLP用) (※2) 2 2
総合科目 インテンシヴ(TLP用) 4 4 4
総合科目 ロシア語上級 2
取得すべき単位数 10 8 6

(※1)セメスターごとの入れ替えの際に一定のレベルを満たしているとみなされて新しく編入される学生についてはこの限りではない。
(※2)理科生の演習は任意選択であり取得すべき単位数は合計4単位少ない。